ふもとに田植えの時期を告げる農鳥
5月に入って日中の最高気温が20度を超えるなど、初夏のような陽気となっている富士北麓地域ですが、富士山に農鳥が現れたと14日、富士吉田市が発表しました。
春になり富士山の雪解けが進む過程で、中腹に現れる鳥の形をした残雪を農鳥と呼んでいます。ふもとでは古くから農鳥が現れると農作業を始める時期とされ、富士吉田市内では一斉に田植えが始まります。
13日(水)は晴れていたものの、黄砂の影響で富士山は霞んでいましたが、翌14日(木)は朝から快晴となり、新倉富士浅間神社からは農鳥が現れた富士山がくっきりと見ることができました。
残雪の量や雪解けの進み具合により、毎年現れる時期や形が微妙に異なりますが、今年の農鳥は、綺麗な形をしています。今年の春は、晴れて気温が高い日が続いていることから、雪解けも早く進むのではないかと思われます。
農鳥は秋の初冠雪とともに、ふもとに季節の移ろいを告げるこの時期ならではの風物詩となっています。