10月22日に富士山で初雪を観測
全国的に猛威を振るい各地に甚大な被害をもたらした台風19号。忠霊塔があるここ山梨県の富士吉田市は、台風19号の予想進路と重なり被害を心配しましたが、富士吉田市内や忠霊塔周辺に大きな被害はありませんでした。
台風が過ぎ去った後はしばらくぐずついた天気が続き、気温も下がって秋の気配を感じていました。そんななか10月22日に甲府気象台が富士山で初雪を観測したと発表がありました。昨年に比べて26日、平年に比べて22日遅い初冠雪でした。
しかし初冠雪の記録は、あくまでも「甲府気象台から富士山に降った雪が確認できた日」であり、実際に富士山に雪が降って富士吉田市内からその様子を見ることができても、甲府気象台がある甲府市からがその姿が確認できないと初冠雪とはなりません。そのため過去には、富士吉田市内から白く雪を被った富士山が見えたにも関わらず、その様子が甲府気象台から確認できなかったために、初冠雪の発表が一ヶ月以上先になったことがありました。
そのため富士吉田市では独自に、富士吉田市内から雪が降った富士山を確認できた日に「富士山初雪化粧宣言」として発表しており、今年は気象台の発表より一日遅い10月23日となっています。
忠霊塔の紅葉はまだ始まったばかり

忠霊塔周辺の紅葉は、例年10月下旬から11月上旬に見頃を迎えるので、10月23日現在、一部のモミジや桜の上部で色付きが始まっているものの、まだこれからと言った様子です。

忠霊塔の東側にある遊歩道からは、富士山と眼下に広がる富士吉田市内が一望できます。週間天気予報によると10月下旬は、曇りや雨の日が多い予報となっていますが、気温が下がると富士山に積もる雪も増えるので、11月に入って本格的な紅葉シーズンを迎えるころには、晴れると青空のもと雪をたっぷり被った富士山を望むことができるでしょう。

ふもとの新倉富士浅間神社から忠霊塔へのぼる398段の階段「咲くや姫階段」の途中で、色付きが始まったモミジを見ることができました。ところどころで一足早く秋が訪れています。
忠霊塔の展望デッキは混雑

10月23日現在、台風19号の影響によりJR中央本線の特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」が運休となっているため訪れる観光客が減ることが心配されましたが、この日も多くの外国人観光客で忠霊塔は賑わっていました。11月には中央本線の特急が運転を再開する予定となっているので、紅葉が見頃を迎える頃には、忠霊塔は更に多くの観光客で賑わいそうです。